@ ヒルトン・グランド・バケーション・オン・ザ・ストリップ  
     
A ホテル・カジノ巡り(その1)  
     
B ホテル・カジノ巡り(その2)  
     
C ショー鑑賞と夜のラスベガス  
     
D 一般情報  
     
  旅行日時:2010年11月30日〜12月8日
為替レート:1ドル=84円
 
@ ヒルトン・グランド・バケーション・オン・ザ・ストリップ
  私は今回、リゾートクラブの世界的交換システムRCIを使って、アメリカ・ラスベガスにある「ヒルトン・グランド・バケーション・オン・ザ・ストリップ」(写真1)に滞在してきた。宿泊に係わる費用は31500円のみ。この金額で1ベッドルームのコンドミニアム(最大定員4名)に1週間(7泊)宿泊できるのであるから海外リゾート交換システムRCIは魅力的である。(1人旅)

ラスベガス空港からエアポート・シャトル・バン($6.5、546円)に乗ってヒルトンに向かう。ヒルトン・グランド・バケーション・オン・ザ・ストリップはラスベガス・ストリップ地区の北の端に位置しており、徒歩での市内観光にはやや不便である。しかし、ホテル前にデュース(市バス)の停留所があり市中心部までのアクセスは良い。デュース1日乗り放題の料金は$7(588円)でバスに乗る時に購入できる。

玄関はビルの2階になり、中央に1階から3階まで吹き抜けのホールがある。ホールの周囲はクリスマスの飾り付け(写真2)がされて華やかになっている。玄関ホール2階のフロント(写真3)に行き、チェックインをする。RCIメンバーカードと交換確認書を出してルームキーをもらう。極めてスムーズである。

私の部屋はタワーUの高層階「21階4号室」。期待を込めて入室する。ドアを開けると広々としたリビング・ダイニングルーム(写真4)が目の前にある。“ヤッタ〜”。リビングルームの大きな窓からは巨大なコンドミニアムと高さ350mのタワー「ストラトスフィア」(写真5)が見える。21階の部屋からのラスベガスの眺め(写真6)に満足する。窓側から振り返ってリビング・ダイニングルーム(写真7)を見る。広いだけではなく室内は洗練されている。さすがヒルトン!今まで宿泊したRCI海外交換のコンドミニアムとしては一番グレードが高い。

リビング・ダイニングルームの一角にライティングテーブル(写真8)がある。全館ワイヤレスによるインターネット接続が可能なのでここで仕事もできる。リビング・ダイニングルームから大きなドアを開けると独立したベッドルーム(写真9)になっている。贅沢にも大きなダブルベッドを1人で占領する。

不思議なことにベッドルームの中にバスタブ(写真10)があり、ベッドから丸見えである。今回は1人での利用なので構わないが、私の感覚では開放的すぎる気がする。ベッドルームのドアを開けると洗面台とシャワー・ブース(写真11)がある。ここも広々としてゆとりがある。肥満体のアメリカ人に対応しているせいか全てが大きく感じる。

リビングにある大きなソファー(写真12)に座ってみる。目の前には大きなフィリップス製のフラットテレビがあり、ここでコーヒーでも飲みながらゆっくりテレビ(写真13)が見える。しかし、日本語放送はなく、ほとんど英語なのでリスニングレッスンに抜群である。

大型ソファーはベッド(写真14)にもなる。実はこれが役に立った。滞在3日目から私のベッドルームの隣に赤ちゃんを連れたファミリーが入室してきて夜中までうるさかった。私は我慢できずにソファーベッドに逃げ出した訳である。ヒルトンともあろうものが客室間の防音がいい加減だ!

我が家よりも広くて洗練されたキッチン(写真15)、さて、どこまでキッチンを使うか?電子レンジ、電気コンロ、オーブン、コーヒーメーカー、トースター、フルキッチンなので本格的な調理ができる。大きな木の扉を開けると大型の洗濯機と乾燥機(写真16)が中に入っていた。4人用のダイニングテーブル(写真17)があり、食器やグラス、ナイフ、フォーク等も4人分そろっている。

ホテル1階に「マーケット・プレイス」(写真18)というコンビニがあり、簡単な食材なら調達できる。参考までに私の購入したものを以下記す。「水1ガロン(3.78g)」$6.25(525円)やや割高で他の店の方が安い。「サラダ・ミックス」$4.95(416円)量が多く3人分くらいの生野菜あり。「りんご、バナナ各1個」各$1.00(84円)「生ジュース」各1個 $2.25(189円)「Buns(パン)」$2.15(181円)日本の食パン1.5個くらいの大きさ。

マーケット・プレイスには朝食メニューもあったので、ある日の朝「ホット・ブレックファースト・プレート」($7.75、651円)を買って来て私の朝食(写真19)にする。マーケットプレイスの中には「サンドイッチ、ピザ、スイーツ、スターバックコーヒー等」の販売もしている。

ホテル1階には「アクティブ・ラウンジ」があり、卓球(写真20)、ビリヤード、ゲーム等が出来る。ロビー階に「ビジネス・センター」(写真21)がある。ビジネス・センターは24時間営業でルームキーを差し込めばいつでも入室できる。インターネット、プリンター、ファックスなどが利用できる。(有料)

ロビー階に日本語デスク(写真22)があり、日本人スタッフが常駐している。ショーチケット、ツアー、レストラン予約など滞在中の手伝いをしてくれる。営業時間10:00〜16:00(休業日:日曜・月曜)

リゾートホテルにはガーデンプール(写真23)は必需品である。ここヒルトンの屋外プールは嬉しいことに「温水プール」である。よって、日本から水着とビーチサンダルを持参してプールサイドでリゾート三昧をしようと目論んだのであるが‥‥。しかし、12月のラスベガスはやはり「冬」だった。プールから上がると寒くて死にそう。プールサイドのジャグジーに逃げ込む。結局、1回きりの屋外プール体験になった。

プールサイドには食事ができる「プールバー・グリル」があるが、4月〜10月の季節営業。プールサイドのバーベキューグリルも冬場は誰も使わない。私がよく利用したのは「フィットネスセンター」(写真24)である。1階マーケットプレイスの向かいにあり24時間営業でルームキーで自由に入れる。(無料)ホテルスタッフは誰もおらず、すべて自己責任でトレーニングをする。私はこのシンプルなシステムが好きである。

サウナやリラクゼーションルームを使いたければ「グランド・バケーション・スパ」に行けばいい。ここは6つのトリートメントルームを備えたスパで、アロマ、フェイシャル、セラピーマッサージ等が受けられる。サウナとリラクゼーションルームのみの利用は$10(840円)。

タイムシェアリゾートとして「ヒルトン・グランド・バケーション・オン・ザ・ストリップ」の販売価格を聞いてみた。1LDK(私の部屋)プラチナシーズン($32990、約277万円)ゴールドシーズン($23790、約200万円)年会費(管理費+クラブ費)は$679(57036円)。ただし、これは1年間に1週間のみの利用権である。よって、RCIを使って31500円のみでHGVCの施設が交換利用できればお得感が増す。

 
     
A ホテル・カジノ巡り(その1)
  ラスベガスの巨大な「テーマホテル&カジノ」には全く驚かされる。何もない砂漠の上に「古代エジプト」「古代ギリシャ・ローマ帝国」「パリ」「ニューヨーク」「ベネチア」等を出現させ、快適なホテルライフとエンターテイメント(劇場)を提供する。そして、24時間営業のカジノで世界中の観光客を惹きつける。人間の欲望のままに何でも造ってしまう「アメリカ」のパワーを感じた。日本はどう転んでもアメリカに勝てない。

以下、私が訪れたホテルの宿泊代金をネットの「エクスペディア」より調べ、2011年1月中旬の平日宿泊の最低料金を記しておく。(1泊ツインルーム、税金・サービス料込み、リゾート料金別)ラスベガスのホテルは驚くほど安い。ただし、週末は大幅に料金アップするホテルが多い。

おのぼりさんは最初に高い所に上る。滞在しているヒルトンから10分も歩けば「ストラトスフィア」(写真25)に着く。ストラトスフィアというのは「成層圏」という意味で、タワーの高さは350mある。早速、入場料($15.95、1340円)を払って展望デッキに上りラスベガスを取り巻く広大な風景を楽しむ。

ラスベガス中心部から郊外に向かって一直線に道路が伸び、住宅街(写真26)が広がる。毎朝、ホテルの客室に配布される新聞「USA TODAY」を読んでいたら、ラスベガスは「住宅差し押さえ件数全米1位」「住宅価格はピーク時より50%下落」と書いてあった。展望デッキから眺めるラスベガスは美しい。しかし、ラスベガスは観光産業の街、バブル崩壊の痛手が大きく、建築中止の巨大ビルが至る所にある。

ストラトスフィアには恐怖のアトラクションがある。Xスクリームはシーソーのような動きと共に30度前方に傾き、タワーから外へ放り出される。インサニティは鉄骨のアームの回転ブランコで空中に放り投げられる。足の下は遥か彼方にあるので落ちたら絶対に死ぬ!さらに狂気のマシン「ビッグショット」もある。

雲上の回転レストラン「トップ・オブ・ザ・ワールドレストラン」(写真27)に行く。ここは1時間に1周する回転レストランで、窓側の席に座ればラスベガスの街の360度の風景を見ながらランチがとれる。本日のランチコース($30、2520円)を注文する。はじめは「ロブスターのスープ」(写真28)、濃厚な味で美味い。温かいパンとの相性もいい。メインは3種類からの選択で「スコティッシュ・サーモン、マッシュルーム添え」(写真29)にする。これも美味い。そして、デザート(写真30)は一切手抜きなしの本格派かつボリューム満点。嬉しくなったのでコーヒー($3、240円)を追加注文した。税金とチィップを含めて$40(3360円)払った。

ストラトスフィアは巨大なホテル&カジノでもある。ホテルの宿泊代金は3826円〜。しかも、タワー入場フリーパス付。2人で泊まれば1人1913円になる。タワー入場料が1340円するので、実質600円でホテルに泊まれる。信じられない激安料金である。

滞在中のヒルトンから順に南の方向に巨大テーマホテル&カジノを紹介する。まずは「サーカスサーカス」(写真31)。ギャンブルをしながらサーカスも楽しんでもらおうということで、空中ブランコ、綱渡り、アクロバット等の本物のサーカスが無料で見れる。宿泊代金は3394円〜。2人で泊まれば1人1697円〜という料金。ここも信じられない激安価格である。

しかし、高級ホテルもある。2005年4月誕生の「ウィンラスベガス」(写真32)。高さ43mの山から水が勢いよく流れ落ち、青い池に流れ込む。大きな滝の前では観光客が足を止める。そして、ここから高級ショッピングアーケイドの「エスプラネード」がはじまる。エスプラネードを抜けると巨大なガジノがあり、あなたの懐を狙っている。

ウィンラスベガスには隠された湖「レイク・オブ・ドリーム」がある。「パラソル・ダウン」(写真33)に降りていくと目の前は大きな湖と巨大な滝になる。そして、この白い滝がスクリーンとなって、レーザー、ホログラムなどを使ったミステリアスな映像ショー(無料)がはじまる。ショーを見るベストな場所はフロントを突き抜けたテラス(写真34)である。宿泊代金は25272円〜。2人で泊まっても1人12636円〜。ラスベガスでは高級ホテル。

ラスベガス・ブルバードに沿って高層ビル(写真35)が建つ。壮観な眺めである。写真手前の大きなホテルは「パラッツォ」次が「ウィンラスベガス」「アンコール」と続く。この堂々とした立派なホテル「パラッツォ」は隣にある「ベネチアン」の別館で、2007年末に誕生した。パラッツォの中の4階吹き抜けのホール(写真36)には滝と噴水が配置され観光客の憩いの場になっている。パラッツォの宿泊代金は23090円〜。2人で泊まっても1人11545円〜。ラスベガスでは高級ホテル。本物のベネチィアについては、私の「ベネチィア滞在記」参照。
http://www.e-funahashi.jp/city/venezia/index.html

パラッツォの前に「TI:トレジャーアイランド」(写真37)がある。スティーブンソンの冒険小説『宝島』から名付けられたホテルで、もともとのテーマはカリブの海賊である。私はこのホテルに2泊した。宿泊代金は1泊5750円、2人で泊まれば1人2875円と安い。

イタリアの水の都「ベネチア」がラスベガスに誕生した。その名は「ベネチアン」(写真38)サンマルコ広場の「鐘楼」もそっくりさんが立っている。運河にはゴンドラ(写真39)が浮かぶ。ベネチアンの中も凄い。宿泊代金は1泊23090円、2人で泊まれば1人11545円。高級ホテル。

青い空に外壁の金色が映えるホテル「ミラージュ」(写真40)。「ラスベガスをオーランドのような町にしたい」という実業家スティーブ・ウィンの夢が砂漠の蜃気楼(ミラージュ)を出現させた。夜になるとホテル前の火山が噴火する。宿泊代金は1泊19842円、2人で泊まれば1人9921円。

フォーラムショップ新館(写真41)は外観の美しさはもちろん、一歩中に入ると驚きの連続、まさに感動的なショッピングモールである。1階の大きな池を見下ろすように「スパイラル・エスカレーター」が2階、3階へと続き、古代ギリシャの女神達が列柱(写真42)として重さに耐える。天井を囲む壁にはフレスコ画が飾られ、吹き抜けのホールを囲むように約50のショップが店を構える。

新館からフォーラムショップの奥に進むと「古代ローマの街並み」が出現する。街並みの空の色は刻々と変わり、私が訪れた時にはちょうど日没の風景であった。フォーラムショップの中心には彫像が置かれ、あるものは時刻になると動き出す無料アトラクションもある。遊び心満載のショッピングモールなので訪れる価値がある。

フォーラムショップを歩いていると自然に隣のホテルのカジノに入る。ここは古代ギリシャ・ローマ帝国を出現させた巨大ホテル「シーザースパレス」(写真43)である。帝国入り口にはシーザーの像が君臨する。シーザースパレスの大きな噴水の前に「サモトラケのニケ」(写真44)が立つ。「サモトラケのニケ」は「ミロのビーナス」と並ぶ古代ギリシャ美術の傑作である。詳しくは私の「パリ滞在記」参照。
http://www.e-funahashi.jp/city/paris2/index.html#JavaScript

「パン・パカ・パーン」頭上の天使達(写真45)がラッパを鳴らし、シーザー(お客)を迎える。シーザースパレスの敷地はとてつもなく広く随所に古代ギリシャ・ローマ帝国を出現させている。巨大な劇場「コロセウム」では連日、ビッグスターのショーが行われ、アッピア街道ショッピングモールにはブランドショップが連なる。ホテル南の一角には「アウグストゥス・タワー」(写真46)が君臨する。もちろん、シーザースパレスの中心に「パレスカジノ」がある。宿泊代金は1泊47274円、2人で泊まっても1人23637円。高い!

ラスベガスの華「ベラッジオ」(写真47)。ベラッジオとは北イタリアのコモ湖畔にあるリゾートの名前でホテルのテーマは“イタリアン・エレガンス”である。敷地面積の半分近くを惜しげもなく池にして、華麗な噴水ショーを観光客に提供する。宿泊代金は1泊22690円、2人で泊まると1人11345円。

ホテル「ベラッジオ」の見学をする。重厚な入り口を入っていくと宮殿の廊下のようなショッピングアーケイド(写真48)がある。折角なので「ベラッジオ」のバフェ(ビュッフェ)を味わってみることにする。12月2日(木)の午後1時過ぎのランチタイムで、待ち時間はなくスムーズにレストランに入る。

まずは魚介類を中心とした私の「オードブル」(写真49)。高品質な素材で日本のホテルと同じ味でうまい。次にメイン料理(写真50)、少量多品種を心がけてピックアップする。ローストビーフ一切れ、サーモン、カジキマグロの照り焼き、その他。どれもうまい。味噌汁や寿司もあったので、反射的に取ってしまう。しかし、味はイマイチであった。最後にケーキ類、チーズ各種、フルーツ類(写真51)を盛りつける。これ以外に食べきれない種類の料理が並んでいるが、無理して食べない。これだけ凄い料理が食べ放題でバフェ料金は税込み$21.57(1812円)と安い!日本では考えられない激安価格である。ラスベガスのホテル巡りはまだまだ続く。

 
     
B ホテル・カジノ巡り(その2)
  ラスベガスの巨大な「テーマホテル&カジノ」はまだまだ続く。圧巻はラスベガスに出現した「パリ」「ニューヨーク」そして「古代エジプト」であろう。何でもありのラスベガスはここに至って極まる。

ホテル「ベラッジオ」の池をはさんで「パリ」(写真52)が出現する。本物の約2分の1のサイズのエッフェル塔(写真53)、本物の3分の2の大きさの「凱旋門」(写真54)、そして「オペラ座」「ルーブル美術館」「パリ市庁舎」が一体となってパリの街を出現させている。極彩色のネオンあふれるラスベガスにあって、ここはエレガントな雰囲気をかもし出している。

パリの大通り「シャンゼリゼ」のテラス席を模したカフェ「Mon Ami Gabi」(写真55)はいつもお客であふれている。本家のパリについては、私の「パリ滞在記」参照
http://www.e-funahashi.jp/city/paris/index.html

エッフェル塔に上ってみよう。入場料$10(840円)を払ってエレベーターに乗る。今日は12月6日、オフシーズンの月曜の朝なので待ち時間なしで展望台まで上がる。エッフェル塔はストリップスの中心に建っているので周囲のホテルの眺めがいい。まずは、正面にある「ベラッジオと青く光る池」(写真56)を見る。池の中に隠された多数の噴水口が透けて見える。

展望台からラスベガスの北方(写真57)を眺める。写真左から「シーザースパレス」「ミラージュ」「TI:トレジャーアイランド」、右から「バリーズ」「フラミンゴ」と続く。目の前に「パリス」のホテルタワー(写真58)がそそり立つ。このビルはパリ市庁舎を模したもので実に優美な外観をしている。宿泊料金は1泊ツインルームが13685円〜とそれ程高くない。2人で泊まれば1人6843円〜。

フラミンゴホテルの敷地のはずれに「ヒルトン・グランド・バケーションズ・アット・ザ・フラミンゴ」(写真59)が建っている。ラスベガスの中心にあり、ロケーション抜群のコンドミニアムである。もちろん、RCI加盟リゾートなので海外交換でリクエスト可能である。

エッフェル塔から下り、ラスベガス・ブルバードを南にぶらぶら歩くと、超近代的な高層ビル群が集まる「シティセンター」(写真60)になる。シティセンターは「アリア」「マンダリン・オリエンタル」など4つの高級ホテルとコンドミニアム、ショッピング&ダイニングエリアなどで構成された大型複合施設で2009年12月に完成した。マンダリン・オリエンタルの宿泊料金は1泊ツインルームが27399円〜

お次は、地中海の小国モナコをテーマにしたホテル「モンテカルロ」(写真61)である。ヨーロッパの王侯貴族や金持ちが集うモナコ公国らしい門構えに一瞬ひるむ。しかし、気構えして堂々と入って行く。ピカピカに磨かれた大理石の床、天井の巨大なシャンデリア、ホテル「モンテカルロ」のフロント・ロビーはやはり王侯貴族を迎える場所である。高そう〜。しかし、宿泊料金は1泊ツインルームが7571円〜と安い!2人で泊まれば1人3786円〜。この値段で私も貴族になれる。ホテル「モンテカルロ」は次回ラスベガス宿泊の第1候補である。

ニューヨーク名物「クライスラービル」(写真62)が突然ラスベガスに現れる。ここはニューヨークで実物の2分の1のサイズの「自由の女神」が立ち、背後にはマンハッタンの高層ビルが連なる。これらの建物全体がホテル「ニューヨーク・ニューヨーク」(写真63)だというから驚く。さらに、これらのビルの合間をぬってジェットコースターが疾走する。

アメリカ人のやることは我々日本人(私の)想像を越えている。狂気だ‥‥。ホテル「ニューヨーク・ニューヨーク」の宿泊料金は1泊ツインルームが9465円〜。安いけど、あまり泊まる気がしない。
本物のニューヨーク・マンハッタンは以下の私の旅行記参照。
http://www.e-funahashi.jp/city/newyork1/index.html#JavaScript

ホテル「ニューヨーク・ニューヨーク」の前に「MGMグランド」(写真64)がある。何でもありのメガリゾートで中を見て回ると半日以上かかるのでパスして先を急ぐ。宿泊料金は1泊ツインルームが9464円〜。

おとぎの国のようなホテル「エクスカリバー」(写真65)はいかにも子供達が喜びそうな外観をしている。アーサー王伝説をテーマにしたホテルでエクスカリバーとはアーサー王が持っていた魔法の剣の名前。宿泊料金は1泊ツインルームが3597円〜。安い!2人で泊まれば1人1799円〜。魔法のような激安値段、これで採算があうのか?

やってきました。砂漠の蜃気楼!天に突き刺す「オベリスク」、「スフィンクとピラミッド」。これがホテル「ルクソール」(写真66)である。本物は私の旅行記「エジプト世界遺産紀行」参照。
http://www.e-funahashi.jp/city/egypt/index.html

ピラミッドの高さは107mでクフ王のピラミッドの8割ほどの大きさを持つ。驚くべきことに、このピラミッドは30階建てのホテル「ルクソール」の客室になっている。忠実に再現されたルクソール神殿からスフィンクスのお腹に入っていく。ホテルエントランスを抜けるとピラミッドの床一面に広がったカジノになる。

ピラミッドの内部は空洞になっておりコンクリートむき出しの外壁がいかにもピラミッドらしい。多くの客がフロントでチェックアウトの手続きをしている。宿泊料金は1泊ツインルームが6152円〜とお安くなっている。2人で泊まれば1人3076円〜。

ルクソールの隣に金色に輝く高層ビルがある。何だか高級ホテルの雰囲気が漂う。マンダレイベイホテルの別館「ジ・ホテル」(写真67)である。「ジ・ホテル」はフロント・ロビー・通路・レストラン等すべて黒と白で統一された“ブティック・ホテル”で、今まで訪れたホテルの中で一番高級感がある。宿泊料金は1泊ツインルームが18928円〜。2人で泊まれば1人9464円〜。全室スイートタイプの広い部屋なので高くはない。

最後に訪れたホテルが南太平洋をテーマにした「マンダレイベイ」(写真68)である。砂漠のラスベガスの中に南国の海(砂浜のある波の出る広いプール)を出現させている。館内はピカピカに磨かれ高級感が漂う。ストリップスの中心から離れているためかお客が少なく非常に静か。館内の劇場でミュージカル「ライオンキング」が上演中である。

私はこのホテルが気に入ったのでランチバフェ(ビュッフェ)を取ることにした。バフェレストラン入り口は広く大勢の客に対応できるようになっている。まずは、私のオードブル一式(写真69)。海老、スモークサーモン、白身魚のマリネ、チーズ‥‥。どれも美味い!

洋風・中華風のメイン料理が多数ある中で、うまそうなものだけピックアップして私のメインディッシュ(写真70)にする。腹ごしらえに「ピザ、チャーハン」そして、フルーツ、デザート、コーヒー(写真71)と続く。バフェ・ランチの料金は税金を入れて$21.61(1815円)と安い。ラスベガス観光での嬉しい驚きは「ホテル代金の安さ、バフェ代金の安さ」である。ホテルに安く泊まって、おいしい料理を安く食べて「カジノで大金を使ってくれ」という作戦か?

 
     
C ショー鑑賞と夜のラスベガス
  夜のラスベガスは昼間とは全く違った、怪しくも美しい街に変身する。私は毎夜街に出かけ、夜のホテルを巡り、カジノで遊び、そして、種類の異なる次の4つのショーも鑑賞した。
@ミュージカル『ファントム』
Aコメディ『ブルーマン・グループ』
Bレビュー『ジュビリー』
Cアクロバット『ミステア』
ホテル宿泊代金やバフェが安い割にはショーチケットが高い。私は半額チケットショップに並び当日券を買ってお安くショーを鑑賞した。

夜の「サーカスサーカス」(写真72)、子供向けのゲーム機も沢山あり、多くのファミリーで賑わっている。しかし、親子でギャンブルを楽しむ感覚が私には理解できない。教育的にまずいのでは?

ウィン・ラスベガスの姉妹ホテル「アンコール・アット・ウィン・ラスベガス」(写真73)の横を歩く。非常に洗練された雰囲気で高級感がある。しばらく歩くと「アンコール・カジノ」の入り口(写真74)になり、エスカレーターを上がってカジノの中に入ってみる。豪華絢爛、贅を尽くしたカジノである。ここはカジノホテル王、スティーブ・ウィン氏がお客様の“アンコール”に応えて手がけた全室スィートの最新ホテルである。「アンコール」は総工費23億ドル(約2500億円)をかけて2008年12月に誕生した。折りしも世界的な金融危機の引き金となったリーマンショックの直後である。果たして資金回収が出来るか?それともいづれ破綻か?

夜の「TI:トレジャーアイランド」(写真75)、2003年10月に開業10周年を迎え海賊と宝島のファミリー路線から大人向きのエレガントなホテルに変身した。私は12月5日(日)からこのホテルに2泊した。客室(写真76)面積は約37uと広くゆったりとくつろげる。1泊のルームチャージは5146円+リゾート料金$20(1680円)の合計6826円。ラスベガスのホテルにはリゾート料金なる追加代金がある。このホテルのリゾート料金の中身は「市内電話、客室でのインターネット、フィットネスセンター、新聞(USA TODAY)、10ページまでコピー、ファックス」が無料、ランチビュッフェ半額、等である。

このホテルはストリップの中心にあるので市内のホテル巡りには便利である。ショーやカジノで夜遅くまで遊んでも歩いて帰れるし治安の心配もない。私はチェックインした日の夜「TI:トレジャーアイランド」内の劇場において、カナダ・モントリオールのサーカス団シルク・ドゥ・ソレイユのショー「ミステア」(写真77)を鑑賞した。

ミステアはシルク・ドゥ・ソレイユが世界的に有名になった先駆けの作品で今でも人気が高い。満席の可能性もあるので私は事前にインターネットでチケットを購入した。中央最前列のベストシートで、代金は税金を含めて$132.4(11122円)目の前で超人的なアクロバットが展開される。Very Good.

ラスベガスのショーチケットは結構高い。半額チケット店「Tix 4 Tonight」がストリップ地区に数ヶ所あるのでうまく利用すると格安でチケットが手に入る。半額チケット店に並べば当日又は翌日の売れ残りチケットを半額で買える。私がよく利用した店(写真78)はショッピングモール「ファッションショー」の1階にある。

ただし、ここでは座席のカテゴリーごとのチケット引換券がもらえるだけである。チケット引換券をショー上演劇場のボックスオフィスに行き、購入したカテゴリー内の空席から好きな座席を選んで正式なチケットをもらう。私は午前中の早めの時間に半額チケット店で引換券を調達し、その足で該当の劇場へ出向いて座席決めをした。しかし、ホテルが大きくボックスオフィスを探すだけでも時間がかかる。何事も安く仕上げようとすると手間がかかるものである。

夜のラスベガスは歩いているだけでも楽しい。巨大なホテル「パラッツォ」(写真79)が闇夜に浮かび上がり、ホテル「ベネチアン」(写真80)の周囲は華やかな社交場となる。そして、夜の運河(写真81)が青白く光り、ゴンドラが音もなく動く。本物のベネチアより幻想的で美しい。

ホテル「ベネチアン」の中に入ると再び驚かされる。フロントデスクの前にはドーム状のロビーがありり、中央に金の「天球儀」が鎮座する。ロビーの天井は高く、丸天井には見事なフレスコ画が描かれている。そして、圧巻なのがロビーからカジノへのアプローチ(写真82)である。ベネチアにある「ドゥカーレ宮殿」の黄金階段を模したものか?

半額チケット店では$100以上するオーケストラ席・バルコニー席が半額で買えるのでありがたい。私はミュージカル「オペラ座の怪人(ファントム)」のバルコニー席を半額の$65(税金・手数料込、5460円)で買い、ホテルベネチアン内の劇場(写真83)に向かった。

パリ・オペラ座そっくりの劇場内部に4つのシャンデリアが空中を舞って1つの巨大なシャンデリアに合体する。オーケストラの生演奏と「クリスティーヌ」(キャスト:Kristen Hertzenberg)の透き通った歌声に感動!私は休憩なしの90分のドラマに魅了され何度も涙を流した。過去最高の「オペラ座の怪人」だった。

オペラ座の怪人の興奮を冷ますためにコーヒーでも飲もうとベネチアの運河(写真84)に出る。周りはレストラン・ショップが連なり、ゴンドラが浮かぶ。実は、ここはホテル「ベネチアン」の中である。サンマルコ広場(写真85)のカフェでコーヒータイムにする。ここはベネチアン2階の「グランド・キャナル・ショップス」の一部で1階のカジノの真上にある。全く驚きのホテル「ベネチアン」である。

ベネチアンではファントム以外に「ブルーマン・グループ」(写真86)のショーもやっている。“彼らの人気はずば抜けており、連日満員の大盛況”と、ガイドブックにあったので半額チケットを手に入れ鑑賞する。チケット代金はフロント・オーケストラのいい席が$61.93(5202円)で買えた。青いペンキで塗られた3人のスキンヘッドの男達が何やら訳の分からないことをし出す。

最初は面白かったが、途中で嫌になり、そのうち怒れてきた。私にとっては過去最悪のショーで、何故人気があるのか理解できない。注:くれぐれも中央最前列の近くの席には座らないように!とんでもない被害にあう。

ホテル「ミラージュ」の前を歩いていたら、突然、轟音と共に火山(写真87)が噴火し始めた。ミラージュ名物「火山噴火ショー」(無料)である。夜の「フォーラムショップス」(写真88)は一段と美しい。「フォーラムショップス」のシーザースパレス側にはトレビの泉(写真89)がある。泉を映し出す明かりの色が青、赤、と変化していく。

「フォーラムショップス」のシーザースパレス側(写真90)では天使が闇夜にラッパを吹き、歴代皇帝達がバルコニーに立つ。フォーラムショップスの白亜の宮殿は隣の「シーザースパレス」に続く。巨大な「コロセウム」(写真91)が白く浮かび上がる。夜の「シーザースパレス」と「サモトラケのニケ」(写真92)もいい。夜のラスベガスは通りを歩きながら闇夜に浮かび上がったホテル群を眺めるだけでも価値がある。

ホテル「バリーズ」の前にある大きなネオンサイン(写真93)は豪華絢爛なショー「ジュビリー」の宣伝である。美しい女性のダンスを見たいと思い、半額チケット店で「ジュビリー」のチケットを買う($41.25、3465円)。

ネオンが綺麗なホテル「バリーズ」の動く歩道(写真94)に入っていく。ここの劇場で「ジュビリー」が上演される。劇場入口でカメラ没収(カメラ預かり)。休憩なしの2時間弱、ラスベガスらしい華やかなショーが続く。美しい女性のボディラインに目が釘付けになる。Good.Good.Good.

ホテル「バリーズ」の壁(写真95)に大きなバフェ(ビュッフェ)の宣伝が懸かっている。名前は「バフェ・オブ・バフェ」。意味が分からなかったので、近くの太った男性に聞いてみた。「あれって、何のバフェ?」彼曰く「24時間食べ放題のバフェだよ。遅い夕食、朝食、昼食、早い夕食、1日4回のバフェだ。しかも、7カ所のホテルのバフェが食べれる。すごくいいよ」。私は「唖然!アメリカは狂っている?」

夜のラスベガスの圧巻はベラッジオの噴水ショー(写真96)であろう。隠されたスピーカーから音楽が流れ、同時に噴水が舞い上がる。そして、オペラの名曲に合わせて噴水が踊る。音楽は色々変わり、クリスマスソングも登場する。観光客がカメラを構え、恋人達は肩を寄せ合う。とてもロマンティックな情景なのでお勧めの場所である。しかし、夜は寒い。厚めのコートが必要である。

ギャンブルせずしてラスベガスを去れない。私はホテル訪問をするたびにカジノで遊んだ。しかし、これだけの設備投資(ホテル等)と運営資金(スタッフの給料等)がかかっているので、ギャンブルをすれば、お客は(確率的に)相当負けるはずである。よって、私はできるだけ掛け金の少ないスロットを見つけてプレイした。

驚いたのは「1¢(セント)スロットマシン」があったことである。
1ドル紙幣をマシンに入れて、「1列だけの当たり、1回ごとの勝負」をセットすれば、1回1¢の掛け金になり、1$(84円)で100回も勝負できる。実際にプレイしていると結構当たりがきてジャラジャラ音がして気分がいい。

その内、カクテルウェイトレスが飲み物の注文を取りにくるので好きなドリンク(無料)をオーダーする。ウェイトレスが飲み物を持ってきたら、チップ($1)を渡してゲーム続行!1ドルで30分程度遊べる。どこのカジノも24時間営業なので「何か飲みたくなったらカジノへ行って、1セントマシンで遊ぶ」という方法もある。たとえ朝まで遊んでも傷は浅い。(ただし、欲を出した瞬間から地獄に落ちる?)

夜のパリス(写真97)、夜のエクスカリバー(写真98)、夜のニューヨーク・ニューヨーク(写真99)、夜のルクソール(写真100)、24時間眠らない街、ラスベガスは夢と欲望と狂気が渦巻くおもしろい場所である。

 
     
D 一般情報
  【ラスベガスのRCI加盟リゾート】

ラスベガスにあるHilton Grand Vacations Club(HGVCと略)
◎HGVC on the Las Vegas Strip
◎HGVC at the Flamingo
◎HGBC-Las Vegas
http://www.hiltongrandvacations.com/
上記、HGVCのページより「EXPLORE」→「Nevada」→「LasVegas」と検索する。

◎Wyndham Grand Desert
http://www.wyndham.com/hotels/LASGD/main.wnt

◎Grandview at Las Vegas
http://www.dailymanagementresorts.com/Resort.aspx?resort=4

その他、多数あり

【ラスベガスの一般ホテル】
以下、ラスベガス・ブルバードに沿って建っているホテルを北から南へ順に列挙する。

◎ストラトスフィア
http://www.stratospherehotel.com

◎サーカスサーカス
http://www.circuscircus.com

◎アンコール
http://www.wynnlasvegas.com

◎ウィンラスベガス
http://www.wynnlasvegas.com

◎パラッツォ
http://www.palazzolasvegas.com

◎ベネチアン
http://www.venetian.com

◎TI:トレジャーアイランド
http://www.treasureisland.com

◎ミラージュ
http://www.mirage.com

◎シーザースパレス
http://www.caesarspalace.com

◎フラミンゴ
http://www.flamingolasvegas.com

◎ベラッジオ
http://www.bellagiolasvegas.com

◎バリーズ
http://www.ballyslasvegas.com

◎パリス
http://www.parislasvegas.com

◎モンテカルロ
http://www.montecarlo.com

◎ニューヨーク・ニューヨーク
http://www.nynyhotelcasino.com

◎MGMグランド
http://www.mgmgrand.com

◎エクスカリバー
http://www.excalibur.com

◎ルクソール
http://www.luxor.com

◎ジ・ホテル
http://www.mandalaybay.com/thehotel/

◎マンダレイベイ
http://www.mandalaybay.com

                                        (2011年4月 掲載)