@ パトン・タワー・コンドミニアム  
     
A パトンタワー・コンドミニアムの長期レンタル  
     
B 提携ホテル「パトン・リゾート」  
     
  C パトンビーチ  
     
  D パトンタウンのレストラン  
     
  E シュノーケルツアー  
     
  F 高級ホテル巡り  
     
◇ その他、一般情報  
     
  旅行期間 : 2010年03月25日〜2010年04月02日
為替レート: 1タイ・バーツ=約3円
 
     
@ パトン・タワー・コンドミニアム
  私は2010年3月下旬、リゾートクラブの世界的交換システムRCIを使って、タイのプーケット・パトンビーチの中心にそびえる31階建の高層ビル「パトン・タワー・コンドミニアム」(写真1)に1週間滞在してきた。宿泊に係わる費用は31500円のみ。この金額で1ベッドルームのコンドミニアム(最大定員4名)に1週間(7泊)宿泊できるのであるから海外リゾート交換システムRCIは魅力的である。(1人旅)

パトンビーチ(写真2)はプーケットの西海岸のほぼ中央に位置し、南北に弓なりになったビーチが約3qにもわたって続く。そのパトンビーチの中央にパトン・タワー・コンドミニアム(写真3)がそびえ建つ。パトンビーチはビーチでありながら同時に「繁華街」にもなっている点がおもしろい。ビーチから東側300mにわたってホテル、レストラン、ショップ等がひしめきあっており「ビーチタウン」(写真4)になっている。

パトンタワー・コンドミニアムのロビー・フロントは至って簡素である。フロントにてチェックインを申し出ると、別棟にあるRCIオフィスから担当者(若いタイ人女性)が現れ、チェックインの手続きをする。彼女は綺麗な英語をしゃべり、何となく嬉しくなる。いつものように、RCIメンバーカードと交換確認書を提示してルームキーをもらう。この時、コンドミニアムや提携ホテルの利用方法・特典等を詳しく聞いておく。

私の部屋はS706号室。このコンドミニアムは31階まであるパトン一の高層ビルなので、事前に高層階をリクエストしておいたが駄目だった。安っぽいアパートのような7階の廊下を歩いて部屋に行く。そしえ、期待を込めて入室する。この瞬間がたまらない……。

ベッドルーム(写真5)はかなり広く、部屋の中央にキングベッドが置かれている。2つの電気スタンドをベッドの中央に置けばツインベッドになり、大人2人が余裕で寝れる。今回は1人旅なのでこのベッドを1人で占領する。幸運にもS706号室は海側の角部屋だった。カーテンを開けると海側(写真6)と山側(写真7)の両方の視界が開け誠に解放感がある。特に山側のバルコニー(写真8)が非常に広く、ここでゆっくりティータイムや食事ができる。これはいい。7階という低層階に不満はあるものの、とりあえずは合格点をつける。

次は「リビング・ダイニングルーム」(写真9)である。上品にまとまっており快適に滞在できそうである。この部屋は最大定員4名なので、4名用のダイニングテーブル(写真10)と4名用の食器が備えてある。ただし、キッチン(写真11)には「電子レンジ、トースター、湯沸かしポット、流し」しかなく、コンロがない。よって、地元のスーパーで野菜や肉・魚を買ってきて部屋で調理して食事をすることが難しい。これをしたければ、RCI交換の時に「Full Kitchen」のリゾートを指定して申し込む必要がある。

それでも、コンチネンタル・ブレックファーストを自分で用意し、部屋でゆっくり食べるのはコンドミニアムの利点である。600mlのボトルの水2本、コーヒー、紅茶のパックは毎日補充される。バスルーム(写真12)も広くて清潔そうである。

 
     
A パトンタワー・コンドミニアムの長期レンタル
  リゾートクラブの世界的交換システムRCIは問題点も多い。まず第1に交換成立が「運」まかせになり、いつ交換成立が実現するか分からない。事実、私は旅行予定(2010年3月下旬)の半年くらい前にプーケットのリゾート交換を申し込み、成立したのは2月上旬のことである。それから急遽、航空券の手配をした。

私は数年前もプーケットのリゾート交換を申し込んだが、結局、交換が成立せず諦めた経験がある。プーケットの交換成立が難しい理由は「RCI加盟のリゾートクラブがプーケットには少ない」ことと、私が「希望リゾートと時期を指定して申し込んでいる」のが原因と見られる。暇だったので、別棟にあるRCIオフィスに行って担当者に色々聞いてみたところ意外な事実が判明した。

31階建てのパトンタワー・コンドミニアムのユニット(個人所有の各戸)の中でRCIに加盟しているのは「8ユニットのみ」。内訳は6階から16階に1ベッドルームのユニットが7戸、19階に2ベッドルームのユニットが1戸ある。しかも、それぞれのオーナーはトップシーズン(11月〜4月)にはあまり交換に出さない。プーケットは世界的に有名なビーチリゾートで、しかも人気の高いパトンビーチにあるリゾートクラブは希望者が殺到する。よって、交換成立は宝くじなみ?となる。

参考までに、私と同じ階の7階に、日本人オーナーが住んでいるらしい。このコンドミニアムの1ユニットを購入したわけだ。凄いね〜!

私はパトン・タワー・コンドミニアムが気に入ったので再度、RCIオフィスに行きユニットの長期レンタルについて聞いてきた。実は、現地のRCIオフィスが独自に扱っているユニットがあり、RCI交換とは無関係に長期レンタルをしているという。

さて、そのレンタル料金であるが……
1Bedroom Seaviewが1ヶ月で35000バーツ(10.5万円)。ただし、1Year Rentalの場合。即ち、約126万円出せば1年間、パトンタワーの1Bedroom Seaview Roomに住める。2人でシェアすれば1人63万円、3人でシェアすれば1人42万円。海外リゾートマンションを購入しなくても1年間住める。夢は膨らむ…。

Monthly Rentalの場合はシーズンとレンタル期間によって大幅に料金が変化する。
<3〜6ヶ月レンタル>1ヶ月当たりのレンタル料金
◎ローシーズン(5月〜10月)35000バーツ(10.5万円)
◎ハイシーズン(11月〜4月)55000バーツ(16.5万円)
<1〜2ヶ月レンタル>1ヶ月当たりのレンタル料金
◎ローシーズン(5月〜10月)40000バーツ(12万円)
◎ハイシーズン(11月〜4月)60000バーツ(18万円)
◎トップシーズン(12月〜1月)70000バーツ(21万円)

ハイシーズンの2月か3月に18万円を出せば1ヶ月パトンタワーに住める。お金さえ出せば何とでもなるものだ。大人3人でシェアすれば1人6万円ですむ。高いか?安いか?(注:プーケット・タウンには安宿が沢山あり、長期滞在の外国人がいっぱいいるという)

参考までに、パトン・タワーのコンドミニアムの売却広告があった。8階、海側の1ベッドルーム(65u)価格は1000万バーツ(3000万円)

 
     
B 提携ホテル「パトン・リゾート」
  パトンタワー・コンドミニアムの前にはパトン・リゾート(写真13)という同系列のホテルがあり、コンドミニアムの宿泊者はここのプール等の施設が無料で使える。

パトン・リゾートは低層階から成る第1、第2、第3ウイングと、高層階の第4ウイングがあり、2カ所に広いプールがある。第4ウイングにあるホテルのロビー(写真14)は重厚感があり、ヨーロッパのリゾートホテル並の雰囲気を持っている。冷房がしっかり効いているので短パンとTシャツでは寒い。

私が時々利用したのが、パトンリゾートのレストランの朝食である。1人300バーツ(900円)で朝食ビュッフェ(写真15)が食べれる。洋食を中心に中華風、インド風、そして、和風も少しだけあり、ビュッフェの種類は多い。これによって、コンドミニアムの味気なさが補われる。このように体調と気分によって朝食を選択できるのがいい。朝食後はレストランから続くガーデンプール(写真16)に行き、チェアーに寝ころぶ。これが何とも気持ちいい。いかにもリゾートしてます……、という気分になる。

パトンリゾートの敷地(写真17)は広く、低層階の第1から第3ウイングの方も見学に行く。第1、第2、第3ウイングは2階建てのコテージ風の造りで、その真中にガーデンプール(写真18)がある。朝からプールで憩う若い2人(写真19)。ホテルでの優雅な朝食とその後のプールサイドでのごろ寝、そして、ホテル内の散歩を済ませて部屋に帰る。

 
     
C パトンビーチ
  ビーチリゾートに来ると早起きになる。朝、6:30起床。早速、パトンビーチに散歩、ジョギングに出かける。早朝のビーチ(写真20)は静かでいい。パトンビーチの長い海岸線を歩いたり、ジョギングしたりする。ゆっくり歩けば涼しいが走ると汗が出てくる。

1時間ほど早朝のビーチを楽しんだ後、部屋に帰り、シャワーを浴びて朝食(写真21)にする。簡素なメニューであるが広々としたバルコニーで食べる朝食(写真22)は至福の時間‥‥。そして、休む間もなく再びビーチ(写真23)に飛び出す。

手荷物を持ってビーチをうろうろしていると次々に声がかかる。「100バーツ、100バーツ」ビーチ・チェアーの貸し出しのおじさん、お兄さん達の呼び込みである。パトンビーチは南北に綺麗な円弧を描き、3Kmにわたって長い白砂の海岸が続いているが、驚くべきことにビーチ・チェアーが隙間なく海岸線に並べられている。業者間の競争は激しいのでお客はじっくり場所を選んでビーチ・チェアーを決めればいい。

私はパトン・タワーから一番近く、海から最前列のチェアー(写真24)にした。レンタル料は1人1日100バーツ(300円)。この値段でビーチを前にしてチェアーに寝転がって1日過ごせるのだからありがたい。振り返ればパトンタワー(写真25)がビーチに聳え立っている。このタワーに泊まっていることに誇りを感じる。お昼にはビーチから帰ってきて、自分の部屋で軽い昼食やティータイム、そして、お昼寝もできる。立地条件抜群のコンドミニアムである。
太陽が出てくると相当暑くなり、時々、海に入って体を冷やす。海水の温度は入った時に冷たく感じる程度でちょうどいい。しかし、強烈な太陽光線はビーチパラソルを突き抜けて体に降りかかる。日焼けにご用心を!

プーケットは昔からヨーロッパ人の避寒地で、今でも欧米人が多い。目の前を綺麗な人(写真26)が通ると反射的にカメラに手が行く。プーケットはクルーズの寄港地になっており、時々豪華客船(写真27)もビーチに現れる。ビーチウェディングの花嫁2人(写真28)にも遭遇した。また、時々、トップレス(上半身裸)のおばさんやお姉さんも見かける。さすがにカメラを向けるのは遠慮したが、何でもありの「パトンビーチ」は結構面白い。

パトンビーチにはビーチサイドのホテルが少なく、ビーチに面して飲食できるレストランが意外に少ない。そんな中で「パトン・ベイ・ガーデンリゾート」のアウトドアの「レストラン&ラウンジ・バー」(写真29)は貴重な存在である。ここで「フレッシュ・ミックス・フルーツジュース」(写真30)120バーツ(360円)を注文して喉をうるおす。うまい!

パトンビーチに数日滞在していると、自分のお気に入りの場所が見つかってくる。先程のホテル「パトン・ベイ・ガーデン・リゾート」のレストランの前(写真31)に高級ラウンジチェアーが並んでいる。はじめはホテルゲスト専用エリアかな?と思っていたが、係りの人に聞いてみると誰でも使えるという。しかも、1日1人150バーツ(450円)でビーチタオルのレンタル付きである。普通のチェアーと150円しか違わない。よって、以後、ここが私(写真32)の専用ラウンジチェアーとなった。

ほどよい弾力のあるラウンジチェアーから見る青い海、青い空、真っ白なビーチ、ビーチリゾートを絵に描いたような風景(写真33)に満足する。私の専用チェアーはホテルのレストランの目の前にあるので、いつでもチェアーとレストラン、それにトイレも行き来できる。さらに、昼時になるとホテルのボーイが飲み物や食事の注文を取りに来る。ホテルゲストと同様の扱いがされて大いに満足する。
さて、お昼になったのでレストランでランチにする。プーケットに来てから生野菜が不足ぎみなので「ミックス・サラダ、パン付き(写真34)」を注文する。80バーツ(240円) 生野菜はパリパリしていて新鮮そう。気分がいいせいかサラダだけでも結構うまい。量が多いのでこの1品だけで私の昼食にする。海を眺めながら(写真35)ビーチサイドのレストランでの食事は格別である。

このレストランの横にマッサージコーナー(写真36)がある。海風を感じながらのビーチマッサージ。値段はタイ式マッサージが1時間300バーツ(900円)。高いのでやめた。私は1時間200バーツ(600円)の店に通う。

ある日の夕方、北の方から黒い雲(写真37)が押し寄せ、パトンビーチ全体を覆いはじめる。そして、雷も伴った猛烈なスコールがやってきた。嵐が過ぎ去るまでカフェ・レストラン(写真38)かホテルで待つしかない。パトンビーチに1週間滞在して3日間夕方のスコールに見舞われた。

一方、晴れた日の夕暮れは最高である。プーケットの多くのビーチは島の西海岸にあるので、どこのビーチに滞在しても美しい夕陽(写真39)を眺められる。アンダマン海に沈む夕陽を見ながら恋人(妻)とディナー(写真40)をとれば、夢のビーチリゾートが完結する。残念ながら今回は1人旅なのでパス。

パトンタワー(写真41)が夕陽に輝き、周りのビーチもあかね色に染まり出す。こんな風景を見るとパトンタワーの1室を買いたいという衝動に駆られる。(無理、無理)では、せめて1ヶ月のステイなら?

12月から3月頃まで日本は寒い冬の時期になる。しかし、ちょうどこの時期にプーケットは乾期のベストシーズンになり、毎日快晴(写真42)で暖かい(暑い)日々が続く。よって、寒い日本の冬を脱出してタイ(プーケット)に来るのは合理的である。よって、リタイアした熟年世代にとって、暖かくて治安のいいタイはロングステイ先として第1候補になると思う。タイの歴史や山が好きならタイ北方の「チェンマイ」、ビーチが好きなら「プーケット」。ラウンジチェアーに寝転がって夕日(写真43)を眺めていたら、私の「アジアンリゾート・ロングステイ計画」が再燃してきた。この炎は誰にも(妻にも)消せない?

参考までに、タイバーツは2007年7月の1バーツ=4.1円前後で最高値になり、その後、急落。最安値は2009年1月の2.5円前後。下落率40%、タイ経済もタイバーツもアメリカを中心とする世界経済に翻弄されている。

 
     
D パトンタウンのレストラン
  パトンタワー・コンドミニアムはパトン随一の繁華街「バングラ通り」まで1ブロックの至近距離にあり、周囲にはレストランが集中している。今夜は「何を食べようか?」「どこの店に入ろうか?」と思いながら夜のパトンの街を徘徊する。これもパトンビーチ滞在の楽しみの1つである。ただし、私はグルメ派ではなく、思いつきで店に入っているので、以下の記録はあまり参考にならない。

パトン・リゾートのガーデンプール横の小道を出ると1ブロックでバングラ通りになり、その1ブロックの間に飲食店(写真44)がひしめき合っている。その中の1軒の呼び込みの女性とメニューの話をしていたら、私はなんだか断り切れなくない「フラフラ〜」と店内に入ってしまった。レストランを物色するどころか最初の1軒で決定、意志薄弱!

1人だし、1品の量も分からないので、取りあえず「タイ式焼きそば」(写真45:120バーツ)、スチームライス(20バーツ)、コーラ(40バーツ)を注文。合計180バーツ(540円)タイ式焼きそばは甘ったるい味、スチームライスはまずい。

食後は夜のバングラ通り(写真46)を歩いてみる。どこからともなく人が集まってきて、夜が更けるにつれてバングラ通り界隈は盛り上がってくる。私は静かなビーチリゾートが好きなのであるが、今回は趣向を変えて、あえてパトンビーチに泊まってみた。予想以上の「騒々しさ、怪しさ、盛り上がり、国際性、等」にびっくりした。

翌日の夜は、スーパー「カリフー」のあるジャンセイロンショッピングセンター(写真47)に遊びに行く。ここは非常に洗練されていて、日本にいるのと全く同じ感覚になる。ここにもレストラン、パブ、バーがひしめき合っているので適当に物色する。

ここでも呼び込みのお姉さんとメニューの話をしていて断り切れずに入ってしまった。あまり深く考えずに「ボート・サラダ」(写真48:190バーツ)とスプライト(60バーツ)を注文。パイナップルをくり抜いて、その中に、チキン、オニオン、ポテト、パイナップル、パプリカ等がカレー風味のマヨネーズであえてある。結構うまい。量が多くこれだけでお腹一杯になる。合計250バーツ(750円)。

3日目の夜は同じショッピングセンターにある日本料理店「Fuji」(写真49)に入る。昨夜は満員で順番待ちだったので今日は早めに入店する。店内は洗練された現代和風レストランの趣で非常にいい。「Fuji弁当サシミセット、茶碗蒸し付き」(写真50)を注文する。これが実にうまい。白飯以外は日本の味で久しぶりに充実した夕食になった。しかも、値段は230バーツ(690円)なので大いに満足して店を出た。(パトンビーチにおける私のお気に入りの店第1号)

夜のパトンに慣れるにつれて表通りからだんだん裏道を徘徊するようになる。私は1人なので最初は不安だったが、すぐに平気になり「安くてうまそうな店」を探す。アウトドアのバーが立ち並び、超ミニスカートの女性がたむろする怪しげな通りを抜けていくと、一番奥に「ナンバーワン・シーフード」という名前の店があった。

店頭(写真51)には魚介類がずらっと並んでおりシーフードレストランであることは間違いない。しかし、店内を見回してみるとレストランというより食堂に近い。日本語メニューもあり、日本語が少しできるお姉さんが注文を取りにきたので、ここで夕食にする。この日は1日シュノーケルツアーに行って疲れがあり、「シーフード・チャーハン」(写真52:60バーツ)とボトルの水(20バーツ)を注文する。チャーハンはうまくて量もあり大変満足。180円チャーハンは魅力的!

実は、私はこの店が気に入って3夜連続して通った。「また来たよ」と言って店に入ると、お姉さんが「また来たね」と言って迎えてくれる。決して美人ではない太ったお姉さんであるが妙に親しみが持てる。タイ風シーフードラーメン(60バーツ)、生野菜サラダ(80バーツ)ソーダ(20バーツ)合計160バーツ(480円)安くてうまい夕食(写真53)だった。

このお姉さん、タイ人であるが英語と韓国語と日本語をそれぞれの国の人に習っているという。非常に勉強熱心。ここの食堂がお母さんを中心として、子供?(高校生くらいの男女)も使った家族経営の雰囲気がするのもいい。

2日間とも安い料理ばかり注文しているので、何となく申し訳なくなり、パトン最終日の夜は特大ロブスター(写真54)を食べることにした。700グラムのロブスターをバター・ガーリック焼き(写真55)にしてもらう。大きいだけあって肉厚で食べ応えがある。Very Good。値段は1150バーツ(3450円)

サービスのフルーツを食べながら、お姉さんと一緒に、いつも給仕してくれた愛想のいい高校生のような男の子と話し合う。彼はタイ語以外はしゃべれないのでお姉さんを通訳にして、 「プーケットは国際的リゾート地なので若い時に外国語を真剣に勉強しなさい。そうすれば色々な仕事が見つかる」と

通りを歩いていると肌も露わにした魅力的な女の子が呼びかけてくる。私は酒が飲めないのでナイトクラブ(写真56)も素通りするだけで、健全なマッサージ店以外は誘いに乗らない。食事の後はマッサージ店に入り、タイ式マッサージをしてもらう。値段は1時間200バーツ(600円)程度で、本当に気持ちい〜い。日本の10分の1以下の激安価格で病みつきになる。

それにしても、毎夜、1人でバングラ通り界隈をぶらついていると、私の若い感性(野生?)が目覚めてくる。パトンは騒々しくて、卑猥で、ごちゃごちゃであるが、不思議と治安は良く安心して夜の街を楽しめる。

 
     
E シュノーケルツアー
  私はパトンビーチ滞在中に2度シュノーケル1日ツアーに参加した。1つ目は「ラヤ島(ラチャ島)ツアー」2つ目は「カイ島3島巡り」。いずれもプーケットの港からスピード・ボートで20〜30分程度で着く美しい離島で、珊瑚礁と熱帯魚を見ながらシュノーケルが楽しめる。ランチ、ドリンク、フルーツ、送迎、シュノーケルレンタル等が付いて、値段も1000〜1200バーツ(3000〜3600円)前後とお手頃なのでお勧めである。

3月27日(土)ラヤ島1日ツアー(1200バーツ、3600円)に参加する。天気は晴れ。8時10分頃にパトンタワーに迎えのミニバスが到着。シャロン湾に向かう。シャロン湾(写真57)は美しい港でここから様々なツアー船が出港する。長い長い桟橋を歩いてボート乗り場まで行く。

午前9時、スピードボートに乗ってシャロン湾を出港する。天気もいいので気分が盛り上がってくる。小さなスピードボートはほぼ満席で、ツアー一同の顔ぶれは欧米系、中国系、日本系。日本人は小学生2名同伴のファミリー4名と私の計5名である。タイ人の英語ガイド(写真58)の説明を聞く。

スピードボートは相当飛ばして海を疾走する。小さなボートなので上下の揺れが激しい。船酔いしないように30分間我慢する。9:40頃、ラヤ島(写真59)に到着。凄い!感動のご対面、海の色がプーケット本島とはまるで違う。

上陸してみるとラヤ島のパトック湾(Patok Bay)は天国のように美しいビーチ(写真60)だった。ここで1日過ごせる。やった〜!ビーチ・チェアー(写真61)を借りて(1人100バーツ、300円)まずは自分の「お城」を確保する。そして、紫外線カットの水着(写真62)を着て、いざ海へ!

まずは正面の美しい海に静かに進む。そして、シュノーケルを着けて海中を見る。ビーチでも数メートル先まではっきり見えるクリスタルな水に感激する。しかし、砂場には魚影は少ないので岩場を探す。岬にせり出したようなレストランの下(写真63)が岩場になっており、ここに魚が沢山いる。しばらく、ここで熱帯魚と戯れる。残念ながら珊瑚はない。1時間ばかり夢中でシュノーケルをやり、マイホーム(単なるパラソルとイス)にもどってくる。冷たい水を飲み、ここで一休み。極楽、極楽。

午前11時からスピードボートに乗ってラヤ島周辺のシュノーケル・ポイントへ行く。最初は「Siam Bay」沖(写真64)。10m先まで抜ける透明な水、鮮やかな珊瑚礁、そして、カラフルな熱帯魚、素晴らしい!しかし、波のうねりがあり、シュノーケルをやっていても上下に揺れる。

次のポイントはラヤ島の反対側(東側)にある「Khon-Khea Bay」沖(写真65)。ここも凄い!しかし、残念ながら水深が深く珊瑚礁まで2〜3mの距離があり、間近で珊瑚を見れない。さらに、ここは波のうねりが一層きつくなり、シュノーケルをやっていて酔いそうになってきた。これははじめての体験である。ボート・シュノーケルを終えてPatok Bay(写真66)に帰ってくる。1時間20分の充実したボート・シュノーケルだった。

さあ、ランチタイム。丘を越えて山の中のレストランに向かう。本日の食事会場に到着。熱帯のビーチらしく屋根だけつけた吹き抜けのレストラン(簡易食堂レベル)に入る。ランチメニュー(写真67)はスープ(トムヤムクン)、おかず3品、鶏肉の唐揚げ、ご飯、食後のフルーツ。ビュッフェ形式でお代わり自由。お腹が減っているせいか非常においしい。

食後、ツアー一行と別れてラヤ島唯一の高級ホテル「ザ・ラヤ」に入って行く。宿泊者onlyという標識を無視して勝手に進むと、ビーチからは見えない高台に、青く透き通ったプール(写真68)がある。プールサイドには純白のパラソルとラウンジチェアーがゆったりと配置され、いかにもリゾートして下さいという雰囲気である。そして、ここのチェアーに座ればプール越しに美しいPatok Bayが見える。完璧なロケーション!参った…。

プールサイドのチェアーまでランチを運んできたボーイにサインをする貴婦人1人(写真69)。私もここでのんびりすることにした。フレッシュフルーツジュース(145バーツ)を注文し高級ホテルの雰囲気を楽しむ。私のテーブル(写真70)からプールと海が見える。この席で日記を書いたり仮眠したりして1時間くらい過ごす。私の席の近くの木に小鳥(写真71)が留まって盛んに鳴き声を出している。何もせずぼんやり過ごす。熱帯の小さな離島での究極のバカンス! 最後に、ホテル「ザ・ラヤ」のアウトドアラウンジ(写真72)を見てビーチに帰る。

ホテルでゆっくり休養したので元気回復。再びシュノーケルをしビーチで遊ぶ。そして、午後3時15分、ラヤ島と別れシャロン湾に4時頃帰着。充実したツアーー「Full Day Trip Raya Island」であった。
ラヤ島ツアーから2日おいて、3月30日(火)カイ島3島ツアー(850バーツ、2550円、タイ人の英語ガイド)に参加した。9:30 Sin-Sangrat Pier を出港10:10「カイ・ナイ島」(写真73)到着。小さな島であるが水際までびっしりチェアーが並べられている。今日も晴れ。青い空に青い海。素晴らしいビーチに再び感激する。

強烈な太陽が照りだし暑くなる。白いビーチがまぶしい。小さな小屋(写真74)は即席の台所で、ツアーのスタッフがここで食事の準備をする。1人100バーツ(300円)を出してビーチ最前列のチェアーを借りる。

早速、シュノーケルで潜ってみる。何と言うことか、水が濁っている。視界1メートル?珊瑚の形跡ゼロ。海底にゴミも落ちており大失望である。今回のツアーの顔ぶれは、スウェーデン人のおじさん2名、日本人のおじさん1名(私)、残りは全員中国系。

早めに海から上がり、ランチ(写真75)にする。私はてっきり島のレストランで食事をすると思ったが、スタッフ手作りのランチであった。経費を抑えた安上がりのツアーのようである。チェアーに座って海を眺めながらランチを食べる。これが実にうまい。お代わりをもらう。

12:00出発。スピードボートで10分、カイ・ヌイ島沖(写真76)に碇泊し、ここでシュノーケルをする。このポイントは以前ピピ島ツアーの帰りにシュノーケルをした場所で、大珊瑚礁群と魚の群に遭遇し大感激した。その感動をもう一度…。スタッフがパンを投げ込むと魚が群れてくる。魚影濃し!

勢い込んで潜ってみると、そこは見通しの悪い白濁した海だった。何だこれは?珊瑚は沢山あるのであるが、海水の透明度がなく完全に失望した。今日は大潮らしく干満の差が大きい。その影響か?自然現象には逆らえないが、何回も来れる場所ではないだけに残念である。30分間くらいシュノーケルをして、最終地「カイ・ノック島」(写真77)に向かう。

13:00「カイ・ノック島」上陸。ここも以前、ピピ島ツアーの帰りに立ち寄った島で、透明な水、島のすぐ近くにまで発生した珊瑚礁、そして、トロピカルフィッシュの数々…。

あの時の感激が忘れられず、今回は「カイ島3島めぐり」のツアーに参加したのである。スピードボートが停泊する砂地のビーチの反対側に岩場(写真78)がある。絶好のシュノーケルポイントなので、このビーチに置かれた最前列のチェアーを借りて「私の家」にする。1人150バーツ、450円。

今回は安いツアー代金850バーツに目がくらんで参加したのであるが、2カ所のレンタルチェアー代250バーツを加えると1100バーツになり、他のカイ島(2島)ツアー(カイ・ノック島のレストランでのビュッフェランチ、レンタルチェアー付き)と同額になる。

13:00から40分程シュノーケルをしてチェアーで休憩。14:00から再び40分程シュノーケルをしてチェアーで休憩する。ビーチエントリーでも枝珊瑚、テーブル珊瑚など沢山あるが、透明度がなく欲求不満…。島に上陸するごとにツアースタッフ(写真79)が手料理を披露してくれる。冷たくて甘いスイカが抜群にうまい。

午後2時を過ぎるとピピ島帰りのスピードボートが続々とカイ・ノック島に到着し、多数の客が上陸してくる。ビーチで戯れる北欧?の美女2人(写真80)。続々と到着するピピ島帰りのスピードボートとは反対に、15:00、我々はカイ・ノック島を出発。青い海、青い空を見ながらプーケットに帰る。

 
     
F 高級ホテル巡り
  私はパトンビーチ滞在中に2つの高級ホテルを訪問し、ティータイムやランチタイムを楽しんできた。1つ目は「クラブ・アンダマン・ビーチ・リゾート」2つ目は「ル・メリディアン・プーケット・ビーチ・リゾート」。

「クラブ・アンダマン・ビーチ・リゾート」はパトンビーチの中心から北へ徒歩5分くらいの所にあるリゾートホテルで、広大な敷地面積を誇る。全202室の客室を持つ高層ビルの「アンダマンウイング」(写真81)が広い庭園の前にそびえ立つ。

高層ビルの「アンダマンウイング」とは別に、バンガロータイプの客室(写真82)もあり、アジア的雰囲気をかもし出している。敷地面積が広いのでパトンビーチにありながら、ホテル内は極めて静かである。

「クラブ・アンダマン・ビーチ・リゾート」のロビーは高級感があり、夕方になるとロビー正面のステージで美しいタイ人女性による楽器の生演奏(写真83)が行われる。広い庭園を望む「ロビーバー」は明るく開放的で居心地がいい。ロビーバーの中央にステージがあり毎夜、ライブ演奏が行われる。

私はこのロビーバーが気に入ったのでケーキとコーヒーを注文してティータイム(写真84)にした。たまたま入店したのが夕方のハッピーアワー(17時〜19時)の時間帯だったので、ケーキ半額のサービスもあり、税・サービス込みで合計103.12バーツ(310円)。高級ホテルのケーキセットとしては安い!もちろん、お味もGood.

この庭園からすぐ近くに高層ビルが見える。クラブ・アンダマンと同系列の「ジ・アンダマン・ビーチ・スイーツ・ホテル」(写真85)である。実は、私の本命はこちらの高層ホテルである。「ジ・アンダマン・ビーチ・スイーツ・ホテル」は21階建ての高層ビルでホテル部門とユニットごとに販売しているコンドミニアムに分かれている。そのコンドミニアムの中に世界的リゾート交換システムRCIに加盟しているユニットがある。私は日本でプーケットのリゾート交換を申請する時に、この「アンダマン・ビーチ・スイーツ」を第1希望にしたのである。

ここの滞在者は隣の「クラブ・アンダマン・ビーチ・リゾート」のプール(写真86)等の施設が無料で使える。これも魅力の1つ。
「アンダマン・ビーチ・スイーツ」(写真87)はパトンビーチから1ブロックの距離にあり、ロケーション抜群の高層ビルなので、是非、ここのコンドミニアムで滞在したかった。次回、再挑戦してみよう。

アンダマン・ビーチ・スイーツのガーデンプール(写真88)で偶然、日本人のファミリーと出会った。何とここのコンドミニアムに住んでいるという。出会ったその人(60代の男性)は55歳で早期退職し、10年程前に「アンダマン・ビーチ・スイーツ」海側中央12階の1ベッドルーム(80u)を購入。毎年、12月〜3月まで奥さんと一緒に滞在しているという。この時は、娘さんとお孫さんがプールで一緒だった。(全くもって羨ましい限り)

参考までに、このホテル最上階「ペントハウス」のオーナーは高齢の日本人で、今は体を悪くしてここには来ていないとのこと。(実にもったいない。私を無給でいいからペントハウスの管理人・掃除係として雇ってもらいたいものである)

いつも賑やかなパトンビーチに滞在していると、静かな高級リゾートが懐かしくなる。パトン滞在終盤の1日、カロン・ノイ・ビーチ(通称リラックス・ベイ)にある唯一のホテル「ル・メリディアン・プーケット・ビーチ・リゾート」に遊びに行く。

宿泊しているパトン・タワーからタクシーに乗り10分もかからない内にル・メリディアン・プーケットに到着。行きのタクシー代300バーツ(900円)。帰りは値下げ交渉して200バーツ(600円)

フロント前を素通りして広いロビーに行き、ふかふかのソファーに座る。午後3時過ぎになると、チェックインのお客にあわせてロビーでの楽器の生演奏(写真89)がはじまる。

ロビーを通り過ぎるとプールに浮かぶレストラン「パカラン」(写真90)が目に飛び込んでくる。私はこのレストランの美しさに心打たれた。私は、朝9時頃にメリディアンに着いたのであるが、多くのゲストがレストラン「パラカン」はじめプールの周囲に陣取って朝食を楽しんでいる。実に優雅な高級リゾートの朝!ホテルの格の違いを感じる。こんなに素晴らしいロケーションの中で朝食を楽しめるのなら1日くらいはコンドミニアムでの貧しい朝食はパスして、ここで優雅なリゾート朝食にしてもいい。

ガーデンプール(写真91)の広さは並のものではない。各種のプールがありお客は自分の好みの場所(写真92)でくつろげる。ビーチの方向を見れば、手入れの行き届いたグリーンの芝生の上に白いチェアー(写真93)がゆったり配置され、背の高いパームツリーが日陰を作っている。そして、ビーチにもレストランがあり、海を眺めながらアラカルトやビュッフェの食事ができる。

そして、実に静かなカロン・ノイ・ビーチ(写真94)。ビーチの両岸は岩山に囲まれ、ホテル「ル・メリディアン」のフロントを通らなければここのビーチに来れない。よって、事実上、宿泊者専用のプライベートビーチ(写真95)である。

このホテルには長期滞在者を飽きさせない工夫が随所に見られる。
ホテル1階にはブティック街があり色々な店が入っている。この一角にフィットネスセンターがある。その他、タイ料理教室、ビーチでロッククライミングもできる。そして、海を見ながら大型のチェス(写真96)等。

お昼近くになり一番見晴らしのいい「トンソン・バー&レストラン」に入る。このレストランはプールサイドにあり、オープンカフェの気楽な雰囲気である。水上レストラン「パカラン」を真正面に見えるテーブル席(写真97)を1人で占領し、ゆっくり昼食にする。実に美しい眺め…。

クラシック・サンドイッチ(380バーツ)アイスコーヒー(110バーツ)を注文(写真98)。税・サ込みで合計576.73バーツ。お釣りをチップとして600バーツ(1800円)支払う。サンドイッチにはベーコン、ハム、チーズ、タマゴ、レタス、トマトが挟まれ、ボリューム満天、味もGood。揚げたてのフレンチフライが抜群にうまい。この席で心ゆくまでランチタイムを過ごす。

3月下旬のプーケットは1年で一番暑い暑期になる。昼過ぎになるとオープンエアのレストランでは暑くなり、クーラーの効いたラウンジに逃げ込み、食後の休憩をする。

興味があったので、3月末現在の宿泊料金をフロントで聞いてみた。
1室1泊2名の朝食付きのルームチャージ(18.7%の税・サービス料込み)が、
@ガーデンビュー:8495バーツ(25485円)
Aプールビュー:8733バーツ(26199円)
Bシービュー:10633バーツ(31899円)
日本人の金銭感覚からするとリゾートホテルの代金としては妥当な気がするが、プーケットの他のホテルと比較するとかなり高い。
それにしても「ル・メリディアン・プーケット」(写真99)は美しい。ビーチリゾートとして申し分ない。

ディナーのセッティング(写真100)を終えたプールサイドのレストラン。ここに座って、アンダマン海に落ちる夕日を眺めながらフルコースのディナーを食べる。そんな優雅な1日もあってもいい。次回は妻同伴でここに来よう。

 
     
◇ その他、一般情報
  ◎「クラブ・アンダマン・ビーチ・リゾート」(日本語)
http://www.clubandaman.com/

◎「ル・メリディアン・プーケット」(日本語)
http://www.phuket.com/meridien/japan/

                                        (2010年9月 掲載)